2024年7月開始のアニメについて(その8)

 視聴したアニメの感想を記述しています。すべてを網羅している訳ではありませんけれども、いろいろです。

「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」第7話
 RPG のような世界を舞台とした作品のようです。
 オープニング主題歌の串田アキラは、もしかしたら、意図的に老けた声で歌唱しているのでしょうか。往年の勢いが感じられず、非常に残念に思います。
 第1話の感想で、悪い意味で、「聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~」(2023年のアニメ)というどうしようもないアニメに似ているように思うと記述したのですけれども、映像的な完成度が高くなく、特に主人公(リック・グラディアートル)のコスチュームデザインが致命的にダサいです。女性の登場人物のキャラクタデザインは、特徴的であると思います。
 物語としては、単なる俺TUEEE の域を出でおらず、全体的にギャグ風味なのですけれども、第5話まではまったく笑えませんでした。第6話で作風がやや変更され、やっと面白くなってきたように思います。
 第7話の最後の場面の主人公がアンジェリカ・ディルムットを鍛えようかという主旨の台詞は、ギャグかと思ったのですけれども、第6話以降のエンディングにアンジェリカが登場していることから、案外、本当にそのような展開かも知れないと思いました。

「僕の妻は感情がない」第7話
 近未来の日本を舞台とした作品のようです。
 残念なことに、制作と監督が「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」(2023年のアニメ)というどうしようもないアニメと同一とのことで、不安要素です。
 キャラクタデザインが今一つで、映像的には、とっつきにくさを感じます。ミーナは、口の動きがない分、目の描写に注力されているように思えます。
 第1話を視聴した時点では、とっつきにくい作品であるという印象しかなかったのですけれども、なかなか面白い作品であると思います。
 第8話で描かれたミーナがマモルに学習させる有様がヘレン・ケラーの伝記の真似のようで、よくないと思いました。マモルについての想定どおりに稼働していない機械を過大評価するかのような描写は嫌いです。そもそも、マモルのキャラクタデザインが気持ち悪すぎます。
 一方、第8話でのミーナの販促音声は、写実的でよいと思いました。

「魔王軍最強の魔術師は人間だった」第8話
 魔族が優勢な RPG のような世界を舞台とした作品のようです。
 残念なことに、制作と監督が「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」(2022年のアニメ)というつまらないアニメと同一とのことで、不安要素です。
 オープニング主題歌(「Ctrl C」)が洒落ていると思います。
 主人公であるアイク役が福山潤、魔王であるダイロクテン役が石見舞菜香、主人公の直属上司であるセフィーロ役が伊藤静、主人公のメイドであるサティ役が立花日菜、下品なサキュバスのリリス役が意外にも和氣あず未であるなど、キャスティングが魅力的であると思います。
 第7話は、諸王同盟が味方の巻き添えもいとわない攻城兵器の使い方で攻勢に出たところで終了していたのですけれども、第8話では、主人公の事前の作戦のおかげで押し返すことができたといったところでしょうか。勝利したこと自体はよかったのですけれども、劇中でも言及があったように、敵将を生還させることにどのような意味があるのかがわからないと思いました。
 第6話の感想でも似たようなことを記述したのですけれども、ジロンの活躍が描かれたことがよかったと思いました。しかしながら、リリスが剣で戦うという描写は、らしくないと思いました。
 一方、セフィーロの言動が怪しげだったのですけれども、結局は、諸王同盟の別動隊の足止めに専念しただけということでしょうか。

「【推しの子】」第19話 ○
 名作である「【推しの子】」(2023年のアニメ)の第2期です。
 スタッフは、第1期と同一とのこと。
 この作品を視聴している間は、時間の経過が速く感じられ、あっという間に終わってしますように思えます。
 この作品は、最後まで見届ける所存です。
 「【推しの子】」といえば、第1期のオープニング主題歌(YOASOBI の「アイドル」)があまりに素晴らしかったため、第2期は、腐ったオープニング主題歌で作品が汚されてしまったとしか言いようない有様です。
 第2期の腐ったオープニング主題歌の CM が視野に入る度に不快になります。第2期の腐ったオープニング主題歌の歌唱を担当している奴等の非常識なピアスは一体何のつもりなのでしょうか。あの非常識なピアスは視聴者に対する嫌がらせが目的でしょうか。それとも、あの非常識なピアスで視聴者を威圧しているつもりでしょうか。そもそも、あの非常識なピアスが歌唱に必要であるとでもいうつもりでしょうか。歌唱を行うのに、視聴者を威圧する必要があるとでもいうつもりでしょうか。そのようなことだから、まともな歌唱ができないのです。
 第13話の「創作者としてのセンスが…」という鮫島アビ子の台詞をこの作品自体の第2期の腐ったオープニング主題歌の関係者に浴びせてやりたいです。
 第19話は、有馬かな(声:潘めぐみ)の回想場面が多く、今さらという印象だったのですけれども、有馬かな も、五反田泰志に恩義を抱いていたとは、意外でした。
 第19話後半の回想場面で、五反田泰志がアクアの正体に気づいていたという件は、さもありなんと思ったのですけれども、そのことをアクアに打ち明けたのが最近であったとは、意外でした。
 第19話終盤のアクアの演技については、第15話~第16話で伏線描写がありませんでしたので、ようやく活かされたという印象でした。また、この場面での五反田泰志の台詞(ナレーション?)が壮絶で、視聴しながらにやけてしまいました。

「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」第8話
 ラブコメです。
 制作は、動画工房、監督は、「先輩がうざい後輩の話」(2021年のアニメ)や「可愛いだけじゃない式守さん」(2022年のアニメ)と同一とのことで、映像的には、よいときの動画工房の制作らしい綺麗な作風であると思います。
 ヒロイン(アリサ・ミハイロヴナ・九条)も、主題歌も上坂すみれ の担当で、演技も歌唱も、他の作品とは気合いの入り方が違うように思います。
 エンディング主題歌は、毎回異なるようですけれども、他のアニメのキャラクタソングや主題歌を使用してしまう選曲は駄目です。また、小田和正の曲を歌わせてしまうなど、上坂すみれ の歌唱の技量に合わない選曲は、上坂すみれ に汚点をつけるだけでなく、過去の名曲を汚すという観点でも大罪です。
 第8話で描かれた討論会での主人公(久世政近)の対応は、主人公自身の説得力によるもので、転入生であるアーリャの支持が低いという根本的な問題を解消できていないと思いました。
 第8話終盤、アーリャのロシア語の台詞に字幕がない場面があったのですけれども、字幕がなくとも意味を想像できるように思いました。

「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~」第8話
 RPG のような世界を舞台とした作品のようです。
 オープニング主題歌(「AMBITION」)が如何にもアニソンという雰囲気でよいと思います。
 映像的には、完成度の低さが目につきます。
 第8話に限ったことではないのですけれども、リーンの主人公(ノール)への心酔ぶりが面白いと思いました。
 また、第8話では、リーンだけでなく、イネスまでもが感化されていることが面白いと思いました。
 しかしながら、第7話で、見るからにチャラいザコキャラであるザドゥを倒せなかった主人公が第8話では、何ゆえに「厄災の魔竜」を屈服させることができたのか疑問に思いました。

「NieR:Automata Ver1.1a」第19話
 「NieR:Automata Ver1.1a」の第2クールです。
 スタッフは、第1クールと同一とのこと。
 「NieR:Automata Ver1.1a」の主題歌といえば、第1クールの Aimer の「escalate」と amazarashi の「アンチノミー」が素晴らしかったのですけれども、第2クールも、LiSA の「ブラックボックス」と GEMS COMPANY の「灰ト祈リ」がよいと思います。また、エンディングの映像もよいと思います。
 第19話は、「ウンチ」でした…
 というのはさておき、第19話で再登場したオペレーター210 の末路は、第14話で描かれた伏線がようやく活かされたように思えました。

「グレンダイザーU」第8話
 過去、永井豪原作アニメのリメイク作品や続編アニメは、視聴に堪えないものばかりで、まさに死屍累々たる有様だったのですけれども、この作品は、そこそこまともであると思います。
 「UFOロボ グレンダイザー」(1975年~1977年のアニメ)とは違い、マジンガーZ とドクターヘルの機械獣との戦闘がまだ継続しているとか、祖父である兜十蔵による光子力の研究成果のおかげで資産家となった兜甲児が趣味で秘密裏に正義の味方をやっているとか、テロンナとルビーナが双子の姉妹であるとか、ダブルスペイザー、マリンスペイザー、ドリルスペイザーが古代遺物で、牧葉ヒカルが巫女のような存在であるなど、なかなか強烈な設定であると思います。
 また、「UFOロボ グレンダイザー」ではなく、「宇宙円盤大戦争」(1975年の映画)の設定が引き継がれている点は、懐かしく思えます。
 デューク・フリード役の声優は、もっと武器の名前が明確に聴こえるように演じてほしいと思います。
 オープニングの映像がネタバレとなっているのですけれども、「UFOロボ グレンダイザー」では、兜甲児がダブルスペイザーを操縦していたのですけれども、「グレンダイザーU」には、弓さやか(声:上坂すみれ)が登場していますので、第8話で描かれたように、弓さやか がダブルスペイザーを操縦することで、マジンガーZ を復活させられるというのは、上手いと思います。
 第8話でのルビーナやズリルの行動は、結果的に、「UFOロボ グレンダイザー」と大差がなく、懐かしく思いました。
 第8話後半のブラッキーの「デビルイヤー」とルビーナの「話は聞かせてもらった」には、爆笑してしまいました。これが予期せぬギャグではなく、意図的に笑わせようとしているのであれば、相当な上手さであると思います。

「ダンジョンの中のひと」第7話
 RPG のような世界を舞台に、ダンジョンの管理人を描く作品のようです。
 RPG のような世界観を逆手に取ったような設定が面白いと思います。
 しかしながら、残念なことに、制作と監督が「異世界美少女受肉おじさんと」(2022年のアニメ)というどうしようもなくつまらないアニメと同一とのこと。
 映像的には、シンプルなキャラクタデザインが奏功しているのか、彩色と作画が綺麗で、戦闘場面などの動きもよいと思います。
 第7話で登場したフゥカの声が花澤香菜で、仰天してしまいました。
 第3話、第5話~第6話の感想でも似たようなことを記述したのですけれども、第7話での戦闘時の魔力の使い方や強さといったものの描写に異様な執着があるようで、本当は、戦闘主体の作品にしたかったのではないかと思えます。

「天穂のサクナヒメ」第8話 ○
 題名からわかるように、日本神話に似た世界観の作品のようです。同名のゲームが原作とのこと。
 日本神話に似た世界観とはいっても、神名や神格は、本物の日本神話とは似て非なるもので、年代も神代ではなく、神々の君臨が継続している中世頃という設定のようです。
 制作は、P.A.WORKS とのことで、完成度の高い映像で世界観を描き出す作風には、P.A.WORKS が久しぶりに本気を出したという印象を受けます。
 エンディング主題歌(「ORIGAMI」)がよいと思います。
 第8話のココロワヒメ(声:衣川里佳)が鬼島(ヒノエ島)でサクナヒメに協力することになるという結末はよいと思うのですけれども、ココロワヒメが「あまほほ」に混ぜ物をした実行犯であった(自分の意志で実行犯になっていた)とか、サクナヒメが罪をかぶるために無理な主張を行うという展開には、本当にそれでよいのかと思いました。

「逃げ上手の若君」第8話
 北条時行を描く作品のようで、作風としては、「義経」(2005年の大河ドラマ)に類似しているように思えます。
 制作は、CloverWorks とのことで、作画も動きもよいと思います。
 主題歌はまるで駄目です。オープニングとエンディングの映像もふざけすぎています。
 第8話で、主人公(北条時行)は、矢吹丈のクロスカウンターのような必殺技を修得したということでしょうか。

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「菜なれ花なれ」第7話 ×
 チアリーディングを主題としたオリジナルアニメのようです。
 制作は、P.A.WORKS とのこと。監督は、秀逸な作品である「BanG Dream! 2nd Season」(2019年のアニメ)、「BanG Dream! 3rd Season」(2020年のアニメ)、「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」(2023年のアニメ)と同一とのことで、P.A.WORKS が 3DCG が得意なサンジゲンから監督を借りてきたといったところでしょうか。
 P.A.WORKS 制作らしく、キャラクタデザインと作画がよく、動きも素晴らしいと思います。
 しかしながら、「スタンド攻撃」が始まったのかと思うようなジョジョの奇妙な色彩(要するに目が腐るような狂った色彩)の所為で、P.A.WORKS が得意とする作画も背景美術も台無しで、P.A.WORKS 制作にしては珍しく、映像で失敗してしまっています。
 正常な色彩でまともに制作した方が高い評価を得られたように思います。
 エンディング主題歌(「with」)の曲がよいと思います。
 物語の作風としては、当初は、P.A.WORKS 制作の「TARI TARI」(2012年のアニメ)のような作風かと思ったのですのですけれども、徐々に、P.A.WORKS の「お仕事シリーズ」である「サクラクエスト」(2017年のアニメ)に似てきたように思えます。
 第6話の感想で、「ようやくまともになってきた」と記述したのですけれども、第7話で、また失速したように思いました。
 もう駄目であると思います。

「魔導具師ダリヤはうつむかない」第7話
 異世界転生モノですけれども、アトリエシリーズのような作風に思えます。
 この作品における異世界は、RPG でよくある中世欧州のような異世界というよりは、動力に魔石を利用する文明が発達した近世といった印象を受けます。
 背景美術などは、それなりである思うのですけれども、人物の描写については、キャラクタデザインに作画が追いついていないという印象で、今一つです。
 物語自体がそこそこ面白いだけに、作画の悪さが非常に残念に思えます。
 第7話は、サブタイトルが「大騒動の予感」でしたので、まだ、クソ野郎の元婚約者(トビアス・オルランド)が何かしでかすのかと思いきや、実にくだらない展開でした。
 第7話前半での「働き方改革」とやらにでも感化されたかのようなヴォルフレード・スカルファロットの言動もなんとなく嫌でした。

「恋は双子で割り切れない」第7話 ×
 ラブコメです。
 制作の ROLL2 は、この作品以外には、元請がないようです。残念なことに、監督は、「異世界召喚は二度目です」(2023年のアニメ)という今一つなアニメと同一とのことで、不安要素です。
 映像的には、綺麗ではあると思うのですけれども、作画という観点では、怪しげです。
 第5話までの主人公(白崎純)と神宮寺姉妹との「割り切れない」やりとりだけでも気持ち悪かったのですけれども、第6話での雨宮慈衣菜の登場には、呆れてしまいました。
 また、雨宮慈衣菜が神宮寺那織(声:内田真礼)と区別のつきにくいキャラクタデザインある点もよくないと思います。
 第7話は、雨宮慈衣菜の家庭環境が環境が描かれたことと、神宮寺那織による嫉妬が明確となったことが進展といったところでしょうか。
 「リプリーみたいな」とは、1作目のことでしょうか。

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「戦国妖狐 千魔混沌編」第6話
 「戦国妖狐」(2024年のアニメ)の第二部です。
 スタッフは、第一部と同一とのこと。
 第6話での千夜とムドの「拳で語り合う」を地で行くような展開がよいと思いました。「最強を目指すのは確かに当然」と割り切るかのような台詞は、下手な綺麗事よりも好感が持てます。
 一方、足利義輝の盛大な散り際は、真介に新たな名を与えるためだったのでしょうか。

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 前述以外で、視聴を継続しているアニメ:
  「わんだふるぷりきゅあ!」(2024年2月開始のアニメ)
  「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」(2024年4月開始のアニメ)
  「転生したらスライムだった件 第3期」(2024年4月第3期開始のアニメ)
  「烏は主を選ばない」(2024年4月開始のアニメ) ×
  「SHY」(2024年7月第2期開始のアニメ) ×
  「烏は主を選ばない」は、今回限りで視聴を打ち切ります。

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